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The Miscellany

脱力おばさんの思い出話やつまらない日常を綴るブログ

モンスーンの民たちは、キメラのように絡み合う運命共同体

北東アジア

モンスーンの民たち

まだ暑い。
もう、文句を言う気にもなれない。
というか、誰に文句を言ったらいいのだ。

「やりすごす」精神

台風というのは、モンスーン気候の地に住む民たちの精神形成には、かなりの影響を及ぼしていると、思う。
来てしまったら、もう、ヒトの力では、どうすることもできず、ひたすら、被害が少なくなるように身を小さくして、やりすごすしかない。
この精神構造は、「お上」への従順さにも、そのまま適用されて、支配層の統治を容易にしてきたのだろうと、思う。
もちろん、「反骨精神」というものを、多めに持ち合わせている個人というのは、いつの時代にも、いるのだが、基本的に、お上=権威に対して逆らったという誰かは、要求の内容の正否とは無関係に、「逆らった」という行為だけでもって、責任を取って死ぬことになっていた、のである。
そして、そのことについて、みんなが、納得してしまう。
逆らったのだから、責任を取って死ぬというのは、当然であって、しょうがない、と。
これは、たぶんだけれど、現代では、「世間を騒がせた罪」ということで、引き継がれているのではないか、という気がする。
特定の誰かに迷惑をかけた…ということが、もしも、なかったとしても、「お騒がせをした」という誰かは、世間に対して、謝るのが当然である、という精神。
具体的な「内容」とは、無関係に、とにかく、「お騒がせをした」とか、「ご心配をおかけした」ということが、すでに、罪なのである。
もしかしたら、何も、悪いことはしていなくても、である。
その意味で、最近だと、思い出すのは、やはり、SMAPだろうなあ。

すぐに飢えてしまう?

何かで読んだ記憶があるが、欧州の農民が、比較的すぐにお上に逆らうのは、なぜかというと、気が短いからではなくて、すぐに飢えてしまうからなのだ、と。
そうなのかどうなのかは、知らないが、米作ではないから、努力次第で、余剰生産物を貯め込むということが、不可能で、ゆえに、不作だったりすると、すぐに飢えてしまうから、逆らうしか、生き延びる方法がないんだ、と。
そうなのかなあ。
わからない。

歴史の見えない手は、天才

それにしても、歴史の見えない手というのは、すごいもので、日中韓(朝鮮)の北東アジアの民は、見事なバランスでもって、存在している。
パチッとはまった、パズルのピースのようである。
日中韓というのは、特に、中国を中心とした運命共同体として、長い長い時間を、生きてきたのだが、それぞれの「役割」というものが、各民族の特性に、非常に、はっきり出ている。
中心であって、ものごとの発信源、北東アジア全体の責任者である中国人は、どっしりして、なかなか、身軽には動かないが、結局、最終的な方向性を決めるのは、この人たちである。
そして、熱い魂を持ち、芸術性に優れ、運命を切り開く重要な役目を担うのが、朝鮮の人たち。
少し外側にいて、西洋と境目で、東西の文化のバッファーになり、変わり身の早さや、器用さを生かして、北東アジア全体の「変化」に、漠然とした影響を与える倭人たち。
本当に、神の手によるバランスとでも、言いたいところである。

それぞれの役割

この3つの民が、キメラのように絡み合い、一緒に成長していくというのが、北東アジアの3民族の運命、なのである。
どれかひとつが欠けても、バランスは崩れる。
バランスが崩れれば、みんなで不幸になり、逆も真なり、である。
それぞれの民には、それぞれの役割というものがあり、そこをはみ出すと、ものごとは、ギシギシ言い始める。
このバランスは、未来永劫、変わらないのである。
それは、数千年をかけて、定着したバランスであるから、同じ時間をかけなければ、根本的にバランスが変わるというはずはない。
そして、それぞれが、それぞれの役割を演じることに、メリットがある、のである。
内田樹は、民族としての「天命(vocation)」と言ったが、これがわからないと、じたばたするばかりで、ものごとは、すんなりとは行かず、どの側の民たちも、不幸なのである。

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