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The Miscellany

脱力おばさんの思い出話やつまらない日常を綴るブログ

斬新すぎる発想のあの人は今

タバコ

斬新すぎる発想のあの人は今

20年くらい前の話だが、ある人とデートをしていたころ。
その人は、風来坊というか、自由人というか、不思議な人だった。
普通の人とは、発想が違うみたいなのである。
おちゃらけで生きてみる、みたいな、現実の厳しさとか、そういうものとは、一定の距離を置く、みたいな傾向があった。
つらいことも、茶化してみる、決して、まともには受け止めない、みたいな。

ノドを鍛えるって?

あるとき、その人が、友達(男性)の話をしていて、その友達は、体が弱くて、喘息があるのだと言った。
へーと思った。
そしたら、その人は、「あいつも、タバコでも吸って、ノドを鍛えたほうがいいんだ」と言うのである。
えっ、その発想は、かなり斬新だな、というか。
「えっそういうものなん?」と聞くと、
「そうだよ」と、ケロッとして言う。
がまあ、そういうのも、アリなのかもしれないな。
何か、害になるものでもって、鍛えないから、逆に弱ってしまうのだ、と。
すごいなあ、と。
大切にしすぎても、いけない、というものなのかもしれない。
が、喘息の人に、「一本どうですか」なんて、すすめるという勇気は、私にはない。
一事が万事、こういう感じで、その人と話していると、「常識」というものが、ひっくり返りそうなことが、しばしばあった。

他人の怒号を、まったく気にしない

あるとき、一緒に食事をしていたファミレスで、会計を済ませて出ようとしたら、あるヤンキー風の男性客が、メンチを切ったとかなんか、そういう理由で、別の客に対して、大声で怒鳴っていた。
ひー。
まだ、店員も駆けつけておらず、周辺は、凍り付いていた。
私も、凍ってしまって、ああ、嫌だな、後味が悪いな、と思ったら、外に出たときに、その人が、「なんか、がんばってたねえ」と、へらっと笑いながら、言ったのである。
えー、と。
ああいうのが、まったく気にならないという体質らしいので、その感覚は、すごいな、と思った。

車は汚れていても

その人は、小さめの四輪駆動車に乗っていたが、あの人がそういう車を選ぶというのは、うなずける話である。
そして、洗車はあまりせず、だいたい、泥だらけだった。
あるとき、そのことを言ったら、それについては、ワックスが効いていれば、別にいいのだ、という。
そして、指でキュキュッと泥を削って、「ほら、まだ効いてる」と言った。

その人は、面白い、いい人だったのだが、ゆえあって、付き合いは、やめてしまった。
今ごろ、どうしているのだろう。
へらっと笑いながら、「ノドを鍛えろよ」なんて、言っているのだろうか。

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