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The Miscellany

脱力おばさんの思い出話やつまらない日常を綴るブログ

失楽園

夜景

失楽園を生きる

小学校5年生の夏休みが終わったときから、〇十年間、ずっと、失楽園で生きているような気がする。

幼稚園の年長から、ずっと過ごした場所を、去らねばならなかったことは、その後の人生を、失楽園にしてしまったのであった。
それはまあ、今思えば、振り返ってみれば、という話で、自分のいるべき場所は、あそこだったのにという気持ちは、今でも消えない。

親の昇進よりも

通勤ができないほどの距離ではなかったが、亡父は、あとでわかったことだが、昇進のためには、支店の近くに住む必要があったのである。
もっと、とんでもなく遠い場所であったなら、単身赴任ということも、考えたのかもしれないが、たぶん、うちの両親のことだから、そんな不経済な選択は、したはずがなく、どんな離島であろうとも、離島には支店はないけれども、移住をしたはずである。
子供には、大人の都合は、わからないが、父親の昇進を喜ぶよりも、自分の不幸のことのほうが、重大だったのは、当たり前である。

もともと、流れ者の一家

考えてみれば、関西の田舎で育って、流れ流れて関東までやってきたうちの両親にとっては、どこに住んでも、「地元ではない」という意味では、あまり、変わりはなかったのかもしれない。
が、その娘にとっては、そうではなかった。
数十キロしか離れていなくても、自分の周囲にあった環境すべてを、捨てなければならなかったということは、人生が終わったと思うくらいに、決定的な変化だった。

都落ち

そのときから、「都落ち」をした、みたいな気持ちは、ずーっとある。
それからは、どこに住んでも、大した愛着は、感じない。
がこのごろは、地元の商店街を歩いていると、少しだけ、ああ、ここはいいな、ここがなくならないといいな、というふうに思ったりする。

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