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The Miscellany

脱力おばさんの思い出話やつまらない日常を綴るブログ

古いマンションの記憶

マンション

古いマンションの記憶

ものごころがついたころに、住んでいたマンションは、その時代で、すでに古くて、親友の住んでいた新しいマンションと比べたら、かなり違っていた。
その子のお母さんの実家が、金持ちなので、若夫婦に、新築のマンションを、分譲でポンと買ってくれたという、そんな環境だったらしい。

なぜか洋風だった

私が住んでいたのは、古いマンションで、もともとは、外人向けに作られたという話だったけれど、その当時は、もう、外人が住んでいたという記憶はない。
分厚いコンクリートで囲まれていて、隣の物音などは、本当に、聞こえなかった。
当時は珍しかった、というか今でもほとんど標準ではついていないような、「キッチンカウンター」というものが、あって、本来は、「スツール」でもって、外側に座る、みたいな感じだったようだが、うちの家族が入居してからは、そういうふうに使ったことは、一度もない。
もちのろんろん、リビングに、ちゃぶ台を据えて、そこに、べたっと座って、食事をするのである。
ほかにどうやって食事をするのか、誰も知らなかったのだから、そうなるに決まっている。

古いマンションにはつきもの

とにかく、ゴキブリが多かった。
特に、アリみたいに小さなゴキブリは、本当によく見たと思う。
そのかわり、クモとか、ゲジゲジ、ムカデなどの、田舎につきものの虫類は、ぜんぜん見た覚えがない。

天井とは

天井には、水漏れだか汚れだかで、はっきりとした模様が、何十にもついていて、それを眺めるのが、普通だった。
天井とは、そういうものだと、だいたい、思っていたかな。

いろんなものが、壊れっ放し

当時には珍しく、クーラーがついていたのだけれど、とっくに壊れていた。
壊れていても、うちの両親は、大家に言って直してもらうとか、そういうことは、しないのだった。
当時には珍しく、シャワーもついていたのだが、両親は、シャワーを使うという習慣が、そもそもなく、さらに、それも壊れていたので、引っ越すまで、ずーっと、使ったことがなかった。
さらに、引っ越し先の家は、もっとボロだったので、シャワーがなく、もちろんエアコンもなく、トイレは和式だった。

自分の家よりもみすぼらしい家には、あまり行ったことがなく、よその家に行けば、だいたい、「わーリッパだなー」「いいなー」というふうに、思っていた。

身を持って断言する

子供のうちは、贅沢をさせないほうがいいというのは、本当にそうで、私の場合には、社会人になってからは、「贅沢をしている」という認識が、ずっとあった。
だいたいどこに行っても、育った環境よりは、贅沢な感じなのである。
子供のうちから、金をかけて、本物を覚えさせたほうがいいというのは、これは、絶対に、マチガイ。
その子供に、一生、同じ生活レベルを提供できるだけの財産があるのなら、いいけれど、そうでないと、けっこう、不満だらけの悲しい人生に、なるはずである。

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