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The Miscellany

脱力おばさんの思い出話やつまらない日常を綴るブログ

面白いお祖母さんの思い出

ビーフシチュー

面白いお祖母さんの思い出

約30年前の正月、彼氏の祖父母の家というところに、行ったことがある。
それは、坂の途中にあって、平屋だったと思う。
彼氏の母方の家は、掃除や片付けが得意だということで、やはりきれいに片付いていた。
が、お祖母さんは、決してサクサクと動くという感じではなく、普通にのろのろしていた。
お祖母さんは、ゆっくりゆっくり、ひとつずつ片付けるのだと言った。
なるほど。
何か、ためになるなあと思ったことだった。
掃除や片付けが好きな人というのは、とにかくさっさときれいにしようとして、眉間にシワが寄っていたり、動きが切迫したりするものだが、そういうのは、疲れるし、見ているほうも、疲れるので、あのお祖母さんのように、ゆっくりゆっくり、そして「ひとつずつ」片付けるというのが、たぶん、正しい方法なのだろう。
なかなか、できることではないが。
確か、そのときは、お雑煮と、立派な鯛の焼き物が出たと思う。

くだけたお祖母さん

そのお祖母さんは、なかなか面白い人で、息子の結婚相手の両親に会ったときには、堅苦しくならないで、くだけた関係になろうとして、むこうのお母さんに、「どうぞ、タバコのむんでしょ?」と言ったそうである。

こってりした洋食が好き

さらに、たぶん大正生まれの人だったと思うけれども、しばしばと坂を下りては、下にあるロイホに行き、洋食を食すのを、楽しみにしているということだった。
お祖父さんは連れずに、1人で行くのだそうである。
そして、ハッシュドビーフなどの肉料理を食べるのが、何よりの楽しみだと言っていたと思う。
あの年代の人で、そういうこってりした洋食が口に合うというのは、珍しい感じもするのだが、瀬戸内寂聴なども、定期的にステーキを食べに行くということだったから(尼さんなのに)、何か、その年代の人には、そういうものがあるのかもしれない。
進取の気性、とでもいうのだろうか。
戦争前の、ちょっとだけ景気がよくて、庶民が少し贅沢ができた時代の雰囲気を、味わった世代、とでもいうのかな。
「食」については、女性のほうが、柔軟なようである。

その面白いお祖母さんは、お祖父さんより先に亡くなってしまったそうだが、ああいう人が早く亡くなるというのは、残念なものである。
残されたお祖父さんは、どうしていたのだろう。

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