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脱力おばさんの思い出話やつまらない日常を綴るブログ

清潔な一生~ある都会育ちのお父さん~

clean

清潔な一生

昔聞いた話だが、ある女性のお父さんは、ものすごいきれい好きで、ハンパではなかったのだという。

お父さんは、お勤めから帰ってくると、まず、玄関で、「外」から持ち帰ったホコリを、払う。
お母さんに、洋服をはたいてもらって、きれいにほこりを払い、そして、お母さんに持って来させた濡れタオルで、足を拭くのだという。
それから、やっと、家に上がるのだという。

そういう感じだったら、家の中も、どんなにきれいにしていたのかと思う。
お母さんは、お父さんの存命中は、さぞかし、大変だっただろう。

聖地

そのお父さんの感覚では、「家の中」は、清潔な場所であり、聖地である。
そして、家の外は、不潔な場所である、となる。
出て行けば、どうしても、不潔なものが、くっついてしまうから、玄関のタタキを上がる前に、玄関で落とす、となる。
面白いなあと思うし、そのお父さんのお父さんも、そうだったのかな、と、興味がわいてくる。

都会育ち

たぶん、そのお父さんは、都会で育ったのであって、田舎で暮らしたことは、なかったのだろう。
田舎で暮らしていれば、家の中を完全に清潔な聖地に保つということは、不可能である。
さらに、農作業をするような家であれば、きれいとかきたないとか、そういうことを、あまり気にしていれば、仕事にならない。
農作業をする家には、いくらでもがらくたが溜まっているし、それらを、ひとつひとつ片付けるという根気のある人は、それほど多くないというか、そもそも、そういうもののために、家や敷地が、広く取ってあるのである。
さらに、先祖代々の家に住んでいる場合には、「自分が入手したわけではないなんらかのもの」も、いっぱいあるわけで、捨てていいのかいけないのかわからないとか、価値があるのかないのかわからないとか、だから取りあえず、そのままにしておくと、そういう状態が、普通だろう。

清潔に一生を終えた人

その人のお父さんは、たぶん、昭和10年代くらいの生まれだったのではないかと、思うけれども、都会で生まれ、都会で育った人、だったのだろうなあ。
清潔に一生を終えた人、ということになる。
そんな人も、いるんだなあ、と。

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